
じいちゃんの家は群馬県の山奥にあって、ポツンと一軒家だ。
ばあちゃんは僕が2歳の時に亡くなっていて、じいちゃんはずっと一人で暮らしていた。
だから、僕がじいちゃんの家に行くと、いつも嬉しそうにしてたっけ。寂しかったのかもな。
自宅から電車とバスを乗り継いで、じいちゃんの家を目指す。
風景はどんどん寂しくなっていく。
やがて、周りは薄暗く木々が茂る山道になっていった。
バスを降りた僕は薄暗い道をじいちゃんの家へと歩いて向かった。
15分ほど歩くと、懐かしい一軒家が見えた。じいちゃんの家だ。久しぶりだな。